多汗症について
多汗症と汗かきの違い
運動や気温の上昇による汗は、誰もがかく通常の汗ですが、多汗症は「手のひら」「足の裏」「わきの下」「頭や顔」「体全体」に異常に汗をかき、人の体の恒常性を保つための体温調節が必要ない時でも大量の汗をかく病状を言います。
単によく汗をかくという理由だけで、多汗症と考えるのは早計です。太っている人がたくさん汗をかくのは、単なる生理的現象で病気(多汗症)ではありません。太った人の皮下脂肪は厚く、体内で作られた熱が体外にでにくいため、痩せた人に比べてより余計に汗をだして体温調節をしているためです。
多汗症の治療について
全身の多汗症の場合、薬物療法として「精神安定剤」が処方されます。多汗症治療に使用されるこの種の薬は、発汗を直接止めるものではなく精神的な緊張を緩和するためのものです。また自律神経を整える薬が処方されることもあります。
部分的な多汗症で直接汗を止めるものとしては、汗をかくことを調節している交感神経を一部遮断するボツリヌス療法をお勧めしております。
ボツリヌス療法による多汗症治療
ボツリヌス療法は、汗が気になる箇所にボツリヌストキシンを注入し、発汗を促す物質の分泌を抑える治療法です。治療時間は両脇・両手のひら・両足の裏でそれぞれ15~20分。ノーダウンタイム(通常の生活に支障なし)で、手術のように傷跡が残ることもありません。ボツリヌス療法による多汗症治療の持続効果期間は、ワキ多汗症、手のひら・足の裏多汗症で3~4ヶ月程です。
ボツリヌス療法Q&A
- ボツリヌス療法をする時の痛みはありますか?
- ボツリヌス療法は注射療法なので無痛と言う訳ではありません。クーリング・必要であれば麻酔クリームを使い痛みを軽減させて注射いたしますので、安心して治療を受けていただけます。
- ボツリヌス療法の副作用はありますか?
- ボツリヌス療法は筋肉の動きを弱める作用があるため、注入量や範囲によっては違和感を感じる場合がございます。1~2ヶ月程度で違和感は改善されていきます。内出血の可能性は針を刺すすべての治療においてあります。
- ボツリヌス療法の傷跡は残りますか?
- 注射針は極微細な注射針を使うためほとんどわかりません。しかし、注射針を刺す行為は厳密には皮膚を傷つける行為なので、2~3日間は注射跡の赤みは残ってしまいます。
- ボツリヌス療法の作用期間はどのくらいですか?
- ボツリヌス療法は徐々に効果が出始めて3~4日後くらいから実感されます。作用期間としては3~4ヶ月くらいで徐々に効果は切れてきますので6ヶ月くらいを目安に定期的に治療することをおすすめいたします(※効果の持続期間には個人差があります)。
- ボツリヌス療法の健康保険診療は行っていますか?
- 当院ではボツリヌス療法の健康保険診療は行っておりません。
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