脱毛症の種類と特徴
●壮年性脱毛症（AGA）
青年期の16～20歳頃より始まる、いわゆる「若ハゲ」とも呼ばれている薄毛、抜け毛は壮年性脱毛症です。年をとるほど脱毛量は増えてきます。 男性ホルモンが増加することにより成長期の毛包が早く退行期、休止期に移行してしまい、毛包が十分に成長せずに小さくなる『毛包のミニュチュア化』が起こります。そのため毛包が小さくなることにより1本1本の毛の長さや太さが減少してしまいます。また、成長期の毛髪の割合が減少し、細い毛髪が増えると共に抜け毛が増加する『硬毛の軟毛化』現象によるものです。男性の場合は前頭部や頭頂部を中心に左右対称に薄毛、抜け毛が進行していきます。女性の場合は頭部の薄毛、抜け毛が全体的に進行していきます。 AGAは年齢や遺伝的素因といった要素が絡み合って発生する年齢的な現象ですので、いかに薄毛、抜け毛の進行を遅らせて良い状態を維持できるかが重要です。早めに薄毛、抜け毛対策をしていた方がより抜け毛の進行を遅らせることができます。
●円形脱毛症
円形脱毛症とは毛髪が生えている部分と脱毛している部分の境界がある程度はっきりと分かる状態です。円形脱毛症の円径の大きさは症状や人によって様々です。1ヶ所だけではなく、複数ヶ所できる場合もあり、広がっていく可能性もあります。ストレスや食生活習慣、自己免疫疾患、内分泌異常、遺伝性などが原因とされています。いずれかの原因でリンパ球が自分の毛包を攻撃して毛包縮小を起こします。そこから生えてくる毛髪も委縮して委縮毛となり脱毛症が進行していきます。治療が有効であれば、新しい毛髪は2～3ヶ月で生えてきます。
抜け毛・薄毛の原因となる生活習慣
✚食事・過度の飲酒
毛髪の主成分であるタンパク質やビタミン、ミネラルをバランスよく摂取することが大切です。脂肪分を多く摂取すると、皮脂の過剰分泌を起こして育毛を阻害する恐れがあります。毎日の食事から栄養を摂取するよりかは、サプリメントで補う方がより効率的と言えます。
✚睡眠時間
夜１０時～深夜２時は成長ホルモンが分泌される時間帯と言われていますので、毛髪の修復・成長にも関連性があります。なるべく睡眠時間をきちんと確保することを心がけましょう。
✚ストレス
適度な運動はストレス解消や末梢循環の血行促進にも繋がります。頭皮のマッサージも頭皮の血行促進になりますので、指の腹全体を使って優しく適度にマッサージすると良いでしょう。
✚喫煙
喫煙により毛細血管の収縮が起こり、末梢への血流が悪くなります。当然頭皮への血流も悪くなるため毛根への栄養が減少し、抜け毛の原因となります。
✚過度の洗髪
洗髪は1日に1回程度が目安です。『必要以上の洗髪』や、『シャンプー後のすすぎが不十分』、『頭皮を強くこすり過ぎる』などは頭皮を傷つけ抜け毛を誘発する恐れがあります。 また、何日も洗髪せず頭皮を不潔にしている状態も頭皮環境の悪化を招きます。
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AGA（男性型脱毛症）について
